想い出のこもった大切な衣類が、思いがけずシミになっていたことはありませんか?

シミ抜き119番店長梶原謙一

染色補正師 梶原謙一

こんにちは、シミ抜き119番店長の梶原謙一と申します。

三代目として家業のクリーニング業に携わって20年。

いままだ技術の向上に精進しております。

 

 

 

 

このホームページでは、集配のクリーニングやシミ抜きについて、私が今まで修業してきたサービスや技術を知っていただき、一人でも多くの方のお役に立ちたいという思いで立ち上げました。

 

ファッション全体のメンテナンスをしてると様々な要望がでてきます。

私がファッションの仕上げについてこだわる様になったきっかけの出来事について、少しだけお話しさせて下さい。

それはまだ私が着物のクリーニングについて学び始めて間もない頃、長岡市地域にお住まいの方からのご要望でした。

親から子、子から孫へ受け継がれる想い

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お孫様の結婚式に何とかこの振袖を着せてあげたい、とお持ちになられました。

着物の古い染み

それはそれは見事な振袖で、緑を基調とした柄に金箔、金糸をふんだんに使った贅沢な御着物です。

着物の黄ばみ

ところが全体に黄色くかぶれによる変色、金箔の柄の欠落と歴史を感じます。

金彩のシミ

おばあ様の着物を結婚式でお召しになるなんて、とてもお幸せですね。

おばあ様もご自分の姿を映して、とてもいい式になることは想像できます。

日本伝統の和服だからなせることなのかもしれません。

近所のお店には断られ続け、4ヶ所目に当店へ

ところが、難題はここから・・・この全身にある変色を七月までに落としてもらえないかとの要望です。

お客さまは長岡の方であちこちのお店に断られ藁をもすがる想いで1時間かけてご来店くださいました。

なんとか…なんとかこの想いを叶えてあげたい!!・・・しかし、自分もまだまだ修業中の身。

お客さまの要望にはなんとしても答えてあげたい、でも自分に出来るのか?という葛藤がありましたが、「精一杯やってみよう」そう決意しました。

お客さまに見積りの確認をしたところ「時間までに間に合うのならかまいません」と了解をいただきました。

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自分の技術がどこまで通用するのか…

そうはいっても、あの頃の私はまだまだ技術も未熟。

それでも京都で身に付けたばかりの知識や技術を総動員して、寝る間も惜しんで必死に染み抜きをしました。

なんとか思いを叶えたいという一心ただそれだけです。

染色補正をする作業

誰もあてにすることは出来ず、日々の業務をこなしながらコツコツと地味な手順を繰り返す毎日でした。

それでも、なんとか結婚式ギリギリには仕上げることができたのです。

あまりにギリギリだったため、慌てて完成写真も撮らずそのままお渡ししてしまいましたが、金箔もシミもきれいに修復してお返しできて本当によかったです。

(写真がないので説得力ないですが・・・)

着物に息づく物語が引き継がれ、感動を共に味わう喜び

その後、式を終えたお客さまが大喜びでわざわざご来店くださり、結婚式の様子の写真を見せていただきました。

それはそれは、思わず溜め息が出るほどお嬢様は美しく、しかも、今ではお目にかかれないほど贅沢な着物に鮮やかな緑が映えてとにかくお綺麗でした。

(写真があると本当にお見せしたいほどなのですが、、、。ただ、いまでも私の心の中にははっきりとその情景が浮かびます)

kimono03

 

聞いてる私まで心が震え、涙がこぼれてしまいそうでした。

特別な衣類のメンテナンスに携わっていてこれほどうれしい瞬間はありません。
洗うという仕事を通してお客さまに感動を与えられたこの出来事で、この仕事をもっともっと極めたいと心に決め、今日に至っております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シミ抜き119番

代表 梶原謙一

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